雪合戦は誰もが一度は経験したことがあるものですよね。都市部に方にはあまり馴染みのあるもではないかもしれませんが…。
実際に東京在住の私は子供のころに行ったスキー場で、2つ3つ雪の球を作って投げたことがある、ぐらいの経験しかありません。
そんな雪合戦ですがルールを設けスポーツとして楽しむ「スポーツ雪合戦」が人気急上昇なのです。
正式にルールが制定されたのは1988年で日本国内にとどまらず、世界10か国で「YUKIGASSEN」として国境を越えて楽しまれるようになっています。
世界進出までしているスポーツ雪合戦!気になったので調べてみました。

スポーツ雪合戦とは?
その名の通り雪合戦がスポーツとなったものですが、人気急上昇となったのにはいくつか理由があるようです。
- 老若男女問わず楽しめる!
ジュニア(小学生)、レディース、一般と別れており参加費用も1000円~と気軽に参加できることも魅力の一つ。
ルールはいくつかありますが簡単なので、お子様も参加できるのも人気の理由です。
- 熱い戦いが見られる!
雪合戦と侮ることなかれ。多くのチームが参加しトーナメントで競い合う。
それぞれのチームが大会に向け練習を重ね、敵チームの戦術を研究し作戦を練り優勝をめざす。応援チームを見つけると白熱すること間違いなしです。
- 関連イベントがある!
大会によっては交流を目的とした前夜祭や、仮装コンテストなど本戦とは別のサブイベントを用意されているものもあり選手以外の方が楽しめる内容の大会もあります。
スポーツ雪合戦の公式ルール
本日は北毛青少年自然の家にて、スポーツ雪合戦に参加。公式ルールしっかりしてる。 pic.twitter.com/KBLVv8AowN
— 見学者 黒沼 (@krnm100) 2018年11月24日
ルールはいたって単純で、制限時間以内にどれだけ相手チームに雪球を当てられるかということ。
ただ球数には制限があります。簡単にルールをまとめました。
- 1セット 3分間
- 3セットのうち2セット先取したチームの勝ち
- 1セットで使用できる球数は90個
- 1チーム 出場選手7名、補欠選手2名、監督1名の計10名
- 雪球は直径7㎝ 製造機によって作られる
- シェルターは各陣地に3個
コート内にはシャトーとシェルターと呼ばれる雪で作られた壁が設置されており、壁に隠れながら攻撃したり、相手の攻撃から身を守ったりします。
また出場選手7名のうち攻めの選手(フォワード)が4名、守りの選手(バックス)が3名とポジションに分かれて戦います。
1セットで使用できる雪球は90個と決められており、雪球に当たった人はアウトとなりコート外へ出なければいけません。
フォワードの選手に雪球を渡す場合は、選手の足元に置くか、手渡ししなければいけません。投げ渡した雪球はキャッチした時点で受け取った選手がアウトとなります。
セットを奪う方法としては、相手チーム全員に球を当ててアウトにするか、相手の球に当たることなく敵陣に立てられたフラッグを抜く、コートに残った人数が相手チームより多いことが条件となります。
他にも細かなルールもあり、フォワード4人の選手は自陣バックラインを超えて後方に戻ることが出来ません。
バックス3人の選手はコート内を自由に移動できますが、センターラインを超えて相手陣内に同時に進入できるの人数はフォワード、バックス合わせて3人です。
勝敗が決まらない場合は、サッカーのPKのようなビクトリースローという、台の上に発砲スチロールの小さな雪だるま等を標的に両チーム5人がそれぞれ1人ずつ雪球を投げ、投げ落とした数の多いほうが勝ちとなります。
スポーツ雪合戦の戦術やコツ
あくまで合戦と名のついたスポーツなので作戦やフォーメーションが不可欠です。
雪合戦といえど練習は必要なのですが、練習は雪がなければいけないということもありません。
コートの広さが取れる場所であれば、雪球は柔らかいボールなど、壁は段ボールなどで代用し練習します。
選手ごとの癖をビデオに撮って研究したり、敵チームのキーマン、ウィークポイントや1人1人のヒット率を調べて戦術を練ります。
一気に攻め込み敵陣のフラッグをる戦法、おとりを使ってアウトの数を多く取る戦法など、それぞれのチームのカラーもあるのでそれもまた見所です。
全国のスポーツ雪合戦大会
- 日本雪合戦選手権大会
日時:2019年3月2日(土)・3(日)
会場:長野県白馬村 ジャンプ競技会場特設会場 - スポーツ雪合戦東日本大会
日時:ジュニアの部 2019年1月20日(日)
レディース・一般の部 2019年1月27日(日) 会場:福島県岩瀬郡 羽鳥湖高原交流促進センター - 浅間高原雪合戦
日時:ジュニアの部・一般の部予選 2019年2月9日(土)
一般の部準決勝/決勝・レディースの部 2019年2月10日(日)
会場:群馬県吾妻郡 北軽井沢グラウンド特設会場
- 宮城県雪合戦大会 日時:2019年2月2日(土)・3日(日) 会場:宮城県加美郡 加美町小野田西部スポーツ公園
- 兵庫県雪合戦大会 日時:2019年2月2日(土)・3(日) 会場:兵庫県美方郡 千代中学校グラウンド特設会場
- 昭和新山国際雪合戦 日時:2019年2月23日(土)・24(日) 会場:北海道有珠郡 昭和新山山麓特設会場
- 小出国際雪合戦大会 日時:2019年2月10日(日) 会場:新潟県魚沼市 県立響きの森公園 雪のコロシアム
- 広島県雪合戦大会 日時:2019年2月2日(土)・3日(日) 会場:広島県庄原市 高野スポーツ広場
- 雪合戦四国大会 日時:2019年1月26日(土)・27日(日) 会場:徳島県三好市 いやしの温泉郷グランド
- 東海雪合戦大会 日時:2019年2月2日(土)・3日(日) 会場:岐阜県高山市 飛騨高山御嶽トレーニングセンター
この冬は雪合戦大会を見に行こう!
意外にも全国各地で開催されている雪合戦大会。
前述にもあるように、交流会のようなサブイベントも用意されている大会もあり、中には優勝賞金が出る大会も。大会に参加とまではいかなくとも体験ができる会場もあります。
スキーやスノーボードのようなウィンタースポーツが苦手な方でも挑戦しやすいスポーツです。
都心部や市街地から車で行ける距離の会場もたくさんあるので、白熱のバトルを見に行くだけでも楽しめますよ。
View this post on Instagram雪合戦ってこんな感じです!! 結構ガチでおじさん、お兄さん、坊ちゃんプレイしてます!神出さん、M回さん使わせて頂きます🙇 #スポーツ雪合戦#雪合戦#昨年世界一のチーム
まとめ
- スポーツ雪合戦とは、雪合戦が公式ルール化され全国各地で大会が開催されている人気急上昇中のウィンタースポーツである
- スポーツ雪合戦は、大会に参加しなくてもサブイベントや観戦だけでも十分楽しめる
まだあまり馴染みのないスポーツ雪合戦ですが、実は誕生してから30年経っています。
オリンピック競技正式種目も目指しているようで、これからますます注目を集めていくかもしれませんね!
