




虫が苦手でキャンプを避けている方や、自分は平気だけど奥さんが虫嫌いで一緒に行ってくれないという方は結構多いのではないでしょうか。
確かに何の準備もなしに出かけたら、虫がうじゃうじゃいて嫌な思いをしたり、被害にあう可能性もあります。
大事なのは虫への知識や対策を知っておくこと。
今回はキャンプ場で注意が必要な虫の種類や対策、役立つ商品をご紹介したいと思いますので、ぜひご覧ください。
目次
キャンプ場でなるべく虫に遭遇しない為の対策

虫対策はキャンプを計画する時点で始まっています。一番大切だなと感じるのが、遭遇しやすい時期や場所を避けること。
具体的にどうすればいいか考えていきましょう。
虫の出にくい時期を選ぶ
極論になりますが、どうしても虫が嫌なら冬にキャンプをするのが一番です。虫はほぼいません。
ただ冬キャンプってハードル高いですよね。寒くて部屋からも出たくないくらいなのにテントで寝るだなんて…防寒具を準備するのも大変だし…。なんて思う人も多いはず。
冬キャンプには冬キャンプの魅力があり、人気も出てきているのですが、とりあえず初心者には不向きです。
もちろん夏は虫が一番多くなるので、虫対策を考えると最適なのは春か秋のキャンプです。ただし全然出ないという訳ではないので、注意は必要です。
虫の出にくいキャンプ場やサイトを選ぶ



林間サイトでも虫が少ないところもあるんですが、とりあえずは避けておいた方が無難。標高1,000m以上の高原にあるキャンプ場なら蚊が少なく涼しいので快適です。
また、整備されたキャンプ場より自然豊かで手つかずのキャンプ場の方が虫が多いです。大自然の中でのキャンプも気持ちがいいですが、虫対策の面では整備されたキャンプ場がいいでしょう。
蚊•アブ•ブヨなどの虫は水辺を好みます。近くに川や池などのあるキャンプ場は注意が必要です。
- できれば春か秋にキャンプをする。
- 夏ならば標高1,000m以上のキャンプ場を選ぶ。
- きちんと整備されたキャンプ場を選ぶ。
- 水辺のキャンプ場は避ける。
- 林間サイトは避け、芝生サイトを選ぶ。
キャンプ場で遭遇する主な虫の種類は?
蚊

キャンプだけでなく日常でも悩まされる「蚊」。夜中に耳元でプーンと飛ばれた日にはもう眠れなくなります。
刺されると痒くて地味に不快。体質によっては酷く腫れる人もいるので、なるべく寄せ付けないようにしたいものです。
- 6月~10月頃
- 夏場は少し気温の下がる朝と夕方
- 草原や木が多い場所
- 水たまりや池、流れのない川の近く
ブヨ

ブユ・ブトとも呼ばれるらしいです。蚊と違ってキレイな清流のあるところでしか生息しないので、普段見かけることはないです。
見た目はコバエに似ていますが、小さいので蚊なのかコバエなのかブヨなのか、判断が難しいかもしれません。
蚊は注射針のようなものを皮膚に刺して吸血するのですが、ブヨは噛みついて皮膚を食いちぎり、流れてきた血を吸うのが特徴。
噛まれても分からいことも多く直後は症状が出ませんが、半日ほどしてから赤く腫れて痒くなり、だんだん症状が強くなっていきます。
ひどい人は頭痛や発熱の症状まで現れるので、噛まれないように注意が必要。


- 3月~9月頃
- 夏場は少し気温の下がる朝と夕方
- 渓流の近くの草場など
ハチ

大抵のハチは向こうから攻撃してくるということは少ないので、さほど気にしなくていいのですが、スズメバチだけは大変危険です。
アナフィラキシーショックというのは聞いたことがあると思います。一部の人ですがこれによって意識障害や呼吸困難などに陥る場合があります。
キャンプ場で最も出会いたくない虫ですが、もし見つけた場合、絶対に刺激してはいけません。手で払うなどせず、静かにその場を離れましょう。
- 8月~10月頃
- 自然豊かな山林
アブ

ミツバチやハエによく似ています。大きな目と頭•胸•腹に差が殆ど見られないのが特徴。
ハチと同じで人を攻撃してくることがありますが、その目的が違います。ハチは巣や自分たちを守るために攻撃しますが、アブは吸血が目的です。
またハチはお尻の針で瞬時に刺してくるのに対し、アブは歯で皮膚を噛みきり、流れてくる血を吸います。この辺りはブヨと似ていますね。
噛まれた時はチクッと痛みを感じ、ブヨと同じでしばらくして腫れあがり痒みを伴います。
もしもアブが手や足にくっついているのを見つけたら、叩いてやっつけてしまって大丈夫です。ハチと違って噛むまでに時間がかかるので、気づいてからでもまだ遅くはないです。
- 6月~9月頃
- 水辺
- 車の排気ガスを好む
- 家畜のいる場所

ムカデ

見た目もかなり気持ち悪いし噛まれたらめちゃくちゃ痛いので、これも出会いたくない虫ですね。
こちらが何もしないのに噛んでくるということは滅多にないのですが、たまたま踏んでしまったり、服などについてしまったのを払いのける時などに攻撃されることがあります。
知らない間に靴の中にいたなんてこともありますので、履く前に確認することをおすすめします。

- 5月~6月、9月~10月
- 山よりも海辺
マダニ

元の大きさは3~8mmぐらいで、吸血すると10~20mmにもなります。皮膚を切り頭を突っ込んで吸血し、1~2週間にわたって寄生します。その際に様々な感染症を媒介する可能性があると言われています。
もしも刺されてしまった場合にも自分で取ろうとはしないでください。頭だけ中に残ってしまう場合があります。必ず皮膚科を受診し処置をしてもらいましょう。
- 3月~11月頃
- 草むら


キャンプ場で虫の被害にあわない為の服装は?
肌を露出しない
とにかく肌を露出しない!これに尽きると思います。できれば長袖長ズボンで過ごし、日中暑すぎるという場合もせめて下だけは長ズボンにしましょう。
長ズボンを履いていても足首が出ているとそこを色んな虫が狙ってくるので、靴下を履くことも大事です。
防虫ウェアを着る
着るだけで防虫になるという大変興味深い服を発見したのでご紹介します。

『スコーロン®』は、アース製薬と帝人フロンティアが共同開発した、繊維に虫を寄せつけない特殊加工を施した素材のこと。
Foxfireでは、UVカットをはじめとする様々な機能を併せ持つこの素材を積極的に採用し、不快な虫が生息するフィールドでの活動に適したウェアを展開しています。
生地表面にとまった不快な虫は、触覚と足の先にある感覚器でスコーロン®を感知し、逃げてゆきます。


防虫対策だけでなくUVカット効果もあり、通気性があるので着心地もよいとの評判です。アウトドアの悩みを全てカバーしてくれそうな素敵な製品ですね。
つづいてお子様の防虫ウェアはこちら。
人工的に再現した、虫が嫌う天然成分を繊維に配合した生地を使用している虫よけパーカー。安全でな天然成分を使っているようなので安心ですね。
キャンプ場での虫除け対策におすすめのアイテム3つ
蚊取り線香
日本の夏と言えば昔から蚊取り線香!キャンプの時にも活躍してくれます。
こんな風に、テントを地面に固定するためのペグを利用して蚊取り線香を立てる方法もあるんですね。

蚊は足首などを狙ってきやすいので、蚊取り線香は足元に置いてやることが大事です。ひとつでは不十分なので、ひとり1個は置いてくださいね。
ただ、普通の蚊取り線香は名前の通り「蚊」にしか効果がありません。
そこでキャンプにおすすめなのが、このパワーアップバージョン。
虫除けスプレー
蚊取り線香類は煙ですので風が強いと効果が薄くなるという弱点があります。なので虫よけスプレーも併せて使用し、二重の対策をすればより安心。
こちらは刺激が少ないうえに、効果も高いと口コミで評判の虫よけスプレー。
蚊帳付きタープ
蚊取り線香や虫よけスプレーだけじゃ不安!という方におすすめなのがメッシュ付きタープ。これで虫の侵入を防げるので、食事中も快適です♪
夜はランタンで虫除け対策しよう!


テントに虫が侵入しない為に気を付けること
もうひとつ忘れてはいけない大事なこと。それは、テントのジッパーは必ず閉めること!
けっこう面倒なのですが、きっちりとやることで虫の侵入を防げます。
子供の場合「ちゃんと閉めなさい」と言っておいてもすぐに忘れてしまうし、無駄に出入りもするので大人が目を光らせておく必要があります。
けど実はこれだけではダメ。しっかり閉めていても出入りの際にモタモタしていたら虫は入ってきてしまいますよ!
なので虫より素早い動作を心がけることも大事です。
また毛虫など、知らない間に服に付着していてテント内に連れ込む可能性もありますので、服の確認をしてから入るようにしましょう。

虫に刺されてしまった時の対処法

これだけの対策をしても虫に刺されることはやはりあります。そうなった時の為に準備しておきたいアイテムをご紹介します。
虫刺されの毒を吸い取るポイズンリムーバー
- 蚊、ブヨ、アブに刺された場合は薬を塗る前にまず冷水で幹部を洗い流す。
- かきむしって皮膚に傷がつくとそこから雑菌が入ることも。痒くてもなるべく我慢。
- ダニに刺されたときは無理に引き離そうとしない。
- ひどく腫れたり体調が悪くなった場合はすぐに病院へ。
まとめ
- 虫対策で最も重要なのはキャンプをする場所と時期選び。
- 虫対策で次に重要なのは長袖長ズボン、靴下を着用すること。
- 蚊取り線香類や虫よけスプレーは虫対策に必須のアイテム。
- 夜の虫対策にはランタンの灯し方が重要。
- 虫の被害にあった時の対処法をしっかり頭に入れておくこと。
少し怖がらせてしまったかもしれませんが、これだけしっかり対策をしていれば被害に会うということは殆どありません。
対策を知っているのと知らないのとでは結果が大きく異なりますので、ぜひ今回の内容をしっかり頭に入れ、安心してキャンプを楽しんでくださいね♪
