

キャンプやBBQで活躍するクーラーボックス、保冷剤や置き場所などあまり考えずに何となく使っていませんか?
けれど実は、使い方によって保冷効果が随分変わってくるんですよ。
今回はそのクーラーボックスをどんな場所に置いたらいいのか、保冷剤や使い方の注意点について書きたいと思います。
最後におすすめのクーラーボックスもご紹介しますね。
キャンプでキンキンに冷えたビールを飲みたい!という方も必見です!!
目次
キャンプで注意したい食品管理
キャンプやBBQの際、炎天下に食材をそのまま放置…なんてする方はあまりいないかと思います。
殆どの方はクーラーボックスに入れて保管しますよね?それでもお腹を壊してしまったという声はけっこう聞かれます。
最後にやったキャンプ食あたりしていい思い出無し
— EBIMAYO (@ebimayo3150) February 6, 2018
複数人に振る舞えるようなキャンプ飯、作ったことないなあ……
ソロか、座ってたら次々に目の前にごはんが現れるグルキャン、あとはあれやな、食あたりで救急車沙汰になったBBQキャンプしか経験がない。— 夏 衣 ¨̮ ナ ツ キ (@Volty_natsuki) October 8, 2018
キャンプで食あたりして
絶賛腹壊して機嫌悪いなう— ひびき (@hibi876) August 3, 2018
自分もキャンプ先でbbqで食あたりで眠れなかったので大変でした(´д`|||)
— K助@キャンプマスター見習い中 (@happycampmaster) August 16, 2017
もちろん原因は食品管理とは限りません。
肉にちゃんと火が通っていなかったとか、焼く前と焼いた後でトングを使い分けていなかったとか…色々な原因が考えられますが、食あたりを防ぐ為にはまず食材を低温保存して細菌を増やさないことが重要。
その為にはクーラーボックスの正しい使い方を知ることが大切です。


キャンプでのクーラーボックスの置き場所は?
必ず日陰に置くこと!
保冷効果を保つために何よりも大事なのがクーラーボックスの置き場所です。
いくら保冷剤や氷をたっぷり入れていても、炎天下ではすぐに溶けてしまいます。
「クーラーボックスに入れてあるから安心」ではなく、必ずタープの下など日の当たらない場所に置くようにして下さい。
暑さや雨対策だけでなく、食材の管理にも役立つタープの情報はこちら。
また気を付けないといけないのは、着いてすぐ日陰に置いたつもりでもいつの間にか日向になっていた…ということ。
私もこれに気づかず一度日向に長時間放置してしまい、氷が全部溶けてしまったことがあります。日陰に置くのとそうでないとでは保冷力がかなり違うんだなと実感しました。
それ以来はタープの張り方を工夫したり、クーラーボックスに日が当たっていないか時々チェックするようにしています。
クーラーボックスをアルミシートで覆っておけば更に安心。これは車中でも日光がクーラーボックスに当たらないようにするのに有効です。
あれば安心なクーラーボックススタンド
せっかくクーラーボックスを日陰に置いていても、直置きだと地面からの熱の影響で保冷効果が落ちてしまいます。
そこで便利なアイテムが「クーラーボックススタンド」。
クーラーボックススタンドを使用することにより次のようなメリットがあります。
- 地面から距離をおくことでクーラーボックス内の保冷を長持ちさせられる。
- クーラーボックスが泥で汚れるのを防げる。
- クーラーボックスから物を取り出す時にしゃがまなくてもいい。
スタンドは絶対に必要という訳ではありませんが、あればより安心。予算が許すなら購入を考えてもいいと思います。
また、こうやって素敵にDIYされている方もいらっしゃいます♪
自作なんてムリー!って方には…。
こんな感じでも直に置くよりはいいと思います。100均で売っているすのこなんかも使えますよ!
キャンプで使える100均アイテムのご紹介はこちら。
保冷効果を長持ちさせる保冷剤や氷
さて次に重要になってくるのが出発前の準備です。
保冷力が高いのは保冷剤?それとも氷?
クーラーボックスそのものに冷却機能はありません。従って必ず保冷剤や氷を入れておく必要があります。
その保冷剤と氷、どちらを入れるか悩みますよね?
一般的に保冷効果が最も長続きするのはスーパーやコンビニで売っている板氷だといわれています。
炎天下ではクーラーボックスの保冷剤も短い命です。
場所はとりますが、板氷がいいです。
昨日17時頃購入(板氷×2とロックアイス)、翌朝までは車中、8時半から約8時間炎天下に放置した結果、ロックアイスは早くに溶けたものの板氷はまだ氷が残っております!#どうキャラ2018#どうキャラ2018岐阜 pic.twitter.com/RrZhOg9ymr— コアラさん。 (@koala_holdings) July 14, 2018
溶けて水になったら飲料や料理にも使えますし、帰りに荷物にならないのも氷を使うメリットです。
ただし氷を使う場合は溶けだすと結露で濡れてしまいますので、食材はしっかりパッキングしておきましょう。
また氷と保冷剤をセットで入れることで、相乗効果が出て更に長持ちしますよ。
保冷剤は一般的なものでもいいですが、こちらのロゴスの氷点下パックが保冷力抜群でおすすめです。

最強なのは凍らせたペットボトル!
保冷剤と言えば市販のものを購入するイメージですが、実はペットボトルで水を凍らせたものを激推ししたい。円柱状のため表面積が小さい分長持ち。クーラーボックスでも自立し、何より溶けたら溶けたで飲用できる上、完全に水を抜けば軽量。保冷剤と違い劣化知らず。(凍らせるときの破損には注意!) pic.twitter.com/fDBoV9mVY4
— ドッペルギャンガー【公式】@DOPPELGANGER (@DOPPELGANGER_JP) July 13, 2018
板氷や保冷剤より最強と言われているのが、凍らせたペットボトル。
これは我が家もよくやる方法です。わざわざ氷や保冷剤を買わなくていいし、溶けたら飲めるしすごく便利。
サイズも色々あるので、使うクーラーボックスの容量やレイアウトに合わせて、2リットルのペットボトルをドンと入れるなり小さめのをいくつか凍らせて入れるなり、工夫してやっています。
夏にキャンプした時に、氷は使わず2Lの凍らせたペットボトルを2本入れて持っていったのですが、なんと翌朝でもまだ半分凍っていました!
一度飲み物を全部カチンコチンに凍らせて持って行ってしまい、キャンプ場に着いてさぁ飲もうって時に全く溶けておらず、しばらく飲めなかったっていう失敗談もあるくらい(笑)
それくらい最強なので、凍らせたペットボトルは必ず入れるようにしています。そして肉なども凍らせた状態で入れておくのがベスト。
ただ、ペットボトルを完全に凍らせるには2Lなら2晩ほど、500mlなら1晩かかりますので、冷凍庫に入れ忘れのないように気を付けてくださいね。
ペットボトルは破裂防止のため、必ず中身を少し減らしてから冷凍してください。


クーラーボックスは極力開けないこと

これもクーラーボックスの置き場所と同様、大事なポイントです。
いくら高品質のクーラーボックスに保冷剤をたくさん詰めても、蓋を開けっ放しにしたり何度も開閉していたのでは、冷気がどんどん逃げてクーラーボックス内の温度が上昇してしまいます。
なるべく開閉回数や開けている時間を少なくする必要があります。
ではどうしたらいいか?ポイントは次の2点です。
- 出したいものがすぐ見つかるように入れ方を工夫する。
- 2つのクーラーボックスを使い分ける。
「入れ方」については、何がどこにあるかパッと見て分かるようにしておくこと。そして私はいつも1回の食事ごとに使う食材を、ジップロックに分けて入れています。
そうしておけば、蓋を開けた状態で取り出したいものを「どこだどこだ?」と探すことにはならないし、使いたいものを一度に取り出せるのでおすすめですよ。
「2つのクーラーボックスを使い分ける」というのは、例えば飲み物と食べ物を別にしたり、2泊のキャンプであれば1日目に使う物と2日目に使う物に分けるということ。
こうすればすぐに使わない方のクーラーボックスは開けずに済み、保冷効果を保つことができます。
我が家のキャンプの絶対の掟は「ビールはギンギン」。その為に3つのクーラーボックスを使い分け、一つは開閉の少ない食材&予備の氷専用です。夏でも4~5日は氷が持ちます。ビール用や飲料用は頻繁に開閉して温い物を足していくから氷の溶けが早い。工夫すれば安物のクーラーボックスで十分です。
— 大和田 聡 (@mimihennihamuko) November 15, 2018

クーラーボックスの選び方
必要な容量は?
クーラーボックスを選ぶときにかなり迷うところだと思います。
基本的に1~2泊のキャンプでは2人なら30~40L程度、4人なら50L程度が目安となります。
迷ったら少し大き目を選ぶといいですが、大きすぎるとクーラーボックス内に隙間ができ保冷力が低下するので注意が必要です。
また先ほども書きましたが、ひとつのクーラーボックスに全ての食材や飲料を入れると開閉回数が多くなってしまうので、できれば大型1つではなく用途別に複数購入する事をおすすめします。
ハードクーラーとソフトクーラーどちらが良い?
クーラーボックスには「ハードクーラー」と「ソフトクーラー」とがあります。


左がハードクーラーで右がソフトクーラー。
ハードクーラーは名前の通り固くて丈夫な作りになっており、ソフトクーラーは柔らかい素材でできています。
保冷力が高いのはハードクーラーですので、キャンプではこちらの方が人気。
しかしソフトクーラーは保冷力は劣るものの、帰りに折りたたんで持ち帰れるというメリットがあります。
複数使うならハードとソフトの2種類を購入するのがおすすめです。
釣り用とキャンプ用では何が違うの?

釣り用は生の魚の新鮮さをキープするため高い保冷力が求められ、また担いで移動することが多いため軽量コンパクトである必要があります。
そのため釣り用の高品質のクーラーボックスには真空断熱パネルが用いられており、容量が小さく高価なものが多いです。
一方のキャンプ用は複数人で使用することが多いため大容量、車で運ぶことが殆どのため軽さはあまり重視されていません。保冷力も釣り用に比べると少し劣るといわれています。
もちろん釣り用のクーラーボックスが既にあるならそれをキャンプに持って行っても問題はありません。
ただペットボトルを立てて入れられない等、使い勝手はあまり良くないので、新たに買うならキャンプ用の物をおすすめします。
キャンプにおすすめ!最強クーラーボックス5選
では最後におすすめのクーラーボックスをご紹介します。
※価格は記事を作成した時点での楽天税込み価格です。
イグルー(IGLOO) ステンレスクーラー(24,990円)
コールマン(Coleman)アニバーサリースチールベルトクーラー(26,313円)
イエティー(YETI)タンドラ45(42,800円)
サーモス ソフトクーラー20L REF-020 BL(2,041円)
コールマン(Coleman)アルティメイトアイスクーラーⅡ 25L(5,408円)
まとめ
- クーラーボックスは必ず日陰に置き、なるべく直置きは避ける。
- 一番長持ちするのは凍らせたペットボトル。板氷や保冷剤との併用で更に保冷力アップ。
- 冷気を逃がさない最重要ポイントは開閉回数を少なくすること。
- ハードクーラーとソフトクーラーの2種類を使い分けるのがおすすめ。
参考になりましたでしょうか?せっかくの楽しいキャンプもお腹を壊してしまっては台無しになります。
自分に合ったクーラーボックスを選び、正しい準備•使い方でしっかり食品管理をし、暑い夏を乗り切りましょう!
